散歩コース 東京散歩トリビア団

「浅草と吉原。街に隠れた歴史を探し、老舗名店をめぐる一日」

東京散歩トリビア団による散歩

この日、12名の参加者とともに浅草から吉原、山谷へと散歩をしたのだが、限られた時間でこのエリアの見どころをすべて掬い上げられるものでもない。

同じ道を歩いたところで、人それぞれの視点があり、僕には見えるものが他の誰かには見えないこともある。

現に、参加者のひとりが見たと話したものを僕は見落としていた。そんなのよくあることで。

だから、散歩ルートのなかで掬い上げておきたい歴史や、見落としてほしくないポイントは資料としてあらかじめ用意しておく。

今回の資料に登場した人物を列挙しておくと

松下幸之助、大谷米太郎、新門辰五郎、松本喜三郎、浅草弾左衛門、勝山太夫など。

幕末の侠客・新門辰五郎

浅草奥山で活躍した天才生人形(いきにんぎょう)師の松本喜三郎や、裏の江戸史ともいうべき浅草弾左衛門(穢多頭)の存在はみなさんもあまり知らないことのようだった。

浅草を離れてからは、吉原遊郭の歴史にふれつつ、現在はソープランド街となった吉原を歩き、日本三大ドヤ街のひとつ山谷へ。

吉原遊郭を囲ったお歯黒どぶの石垣とされる大谷石。

その土地を実際に歩くからこそ見えることはたくさんある。今回でいうなら山谷のマンモス交番がそのひとつだろうか。巨大に要塞化した交番が伝える過去の歴史。

散歩の会で歩くには少し攻めた内容だったかもしれないが、参加者の方々が「知らなかった」という土地を案内できたことには幸せを感じる。

個人的には、浅草寺のハートをみなさんが楽しそうに撮影していたことが微笑ましかったかな。

宝蔵門にある魚河岸提灯に見えるハート型の猪目。

ランチ代わりにお連れした純喫茶、銀座ブラジルのカツサンド(一説ではカツサンド発祥)をみなが美味しいと食べてくださったこともうれしいこと。店に到着するなり、すでにカツサンドが用意されていた。

これは銀座ブラジルの協力なくしてはできないことだった。なにせ、カツサンドを作るのに30分以上もかかるのだ。総勢13名が全員カツサンドをオーダーすることは店にとっては少し面倒な話だったはず。

浅草の新仲見世にある銀座ブラジルのカツサンド。

銀座ブラジルさん、参加者の皆様、心よりお礼申し上げます。

今回のコースマップはこちら。ご自由にお使いください。

写真・文/結一

募集内容

※このイベントは終了しました。12名のご参加をありがとうございました。お礼申し上げます。

開催日時/2022年11月6日(日)10時~15時(定員のため締め切りました)

集合場所/浅草(集合場所の詳細は参加する方へのみお知らせします)

解散場所/三ノ輪(最寄/東京メトロ日比谷線三ノ輪駅)

コース/浅草地下商店街~浅草寺~待乳山聖天~山谷堀~吉原大門~吉原神社~山谷~浄閑寺等

参加費/2200円(ガイド料+資料代)※昼食は参加費に含まれません。

参加お申込みはTwitterアカウント「東京散歩トリビア団」にて受け付けます。

江戸時代から明治、大正、昭和と浅草という街はどのように発展してきたのでしょう。

その中心にある浅草寺のあまり知られないトリビアスポット、六区を始めとする浅草の街、裏浅草などをめぐり、幕府公認の遊郭で知られた吉原へと向かいます。

吉原の今は一大風俗街ですが、この街の機能には江戸時代から変わらぬものが多くあります。

吉原からはかつてドヤの街として知られた山谷へ。そして吉原遊女の投げ込み寺として知られる三ノ輪の浄閑寺へ。

三ノ輪というと都電荒川線の終着点。昭和情緒たっぷりのアーケード商店街で知られます。

今回の散歩はかなりディープなスポットをめぐります。裏の江戸・東京史を知る貴重な体験となるでしょう。

吉原観音(桜の季節)

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